「子どもと大人の不器用さ〜発達性協調運動症/障害(DCD)の理解と支援〜」
【日時】2022年3月19日(土) 13:30~17:00
【会場】オンライン開催(Zoomミーティング)
【企画趣旨】
運動は子どもの発達において重要な領域であり、人や物と能動的に関わる ,絵を描く
字を書くといった行為を通じて自己表現を可能にします。
また、運動発達は認知発達とともに、子どもが自律的に活動していくために大切な要素です。
保育,療育,教育現場では、同年代の子どもと比べて運動が不正確で遅いといった運動発達に遅れがあり
支援が必要な子どもがいます。目と手,両手を同時に動かすなど、身体を同時に協力させて動かす運動のことを
協調運動といい、運動に影響を与える神経疾患などがないにも関わらず、幼少期から協調運動に困難さが
見られる場合に「発達性協調運動症/障害(Developmental Coordination Disorder; DCD)」の診断がつくことがあります。
DCDがある場合、自己効力感の低下など、運動面にとどまらない問題を抱えることが多いのですが、早期から
適切に支援することで、運動発達のみならず精神面にも良い影響がもたらされることが報告されています。
一方、成人期以降もその症状は継続し、早期に診断されなかった青年期以降のケースは本人の意欲の問題と誤解され、
支援の対象とされていないのが現状です。
今回のシンポジウムは、一般的に「不器用」と呼ばれているDCDについて、症状に関する理解を深め、
一生続く問題としての認識を広めることを目的に企画しました。
幼児期・学童期における評価(アセスメント)や支援の実際,その後の経過を知り、
青年期以降にみられる問題から逆算して幼児期・学童期に必要な支援について考える機会になればと考えております。
医療関連職、療育・教育関係者、支援員の方など、DCDに関わる可能性のある多くの方に参加して頂きたいシンポジウムです。
【プログラム】
13:30〜13:35 企画趣旨説明大学院医学系研究科 人間健康科学系専攻作業療法学講座
助教 入江啓輔
13:35~14:35 「みんなに知ってほしいDCDのこと〜不器用な子どもの理解と支援にむけて〜」武庫川女子大学 教育研究所/大学院 臨床教育学研究科/
子ども発達科学研究センター 教授 中井 昭夫 先生
14:40~15:40 「幼児期・学童期のDCD児のアセスメントと支援の実際」長崎大学 生命医科学域(保健学系) 教授 岩永 竜一郎 先生
15:45~16:30 「青年期以降にみられる協調運動の問題,社会生活への影響」大阪府立大学 総合リハビリテーション学研究科 准教授 立山 清美 先生
16:35~17:00 神経発達症研究推進機構・ASD projectからのご案内
【参加費】
一般 2000円 学生 1000円
【申込案内】
3月11日(金)までに下記URLに情報を入力のうえ、参加費のお振込をお願いします。
https://forms.gle/fEKFnmR3jooMiMo26
【御振込先】
銀行名:ゆうちょ銀行 支店名:四四八 口座種類:普通預金
口座番号:5203136 口座名義:特定非営利活動法人 神経発達症研究推進機構
*必ず参加申込を済ませてから、ご入金下さい。
皆様のご参加をお待ちしております。